麻しん(はしか)の免疫を予防接種で獲得しよう
- 更新日:2018年4月1日
- ID:1561
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麻しん(はしか)に関するQ&A
麻しんとはどんな病気ですか?
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。
感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強いです。
免疫をもっていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続するといわれています。
感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。
2から3日熱が続いた後、39度以上の高熱と発疹が現れ、肺炎や中耳炎を合併しやすいです。
1000人に1人の割合で脳炎が発症するといわれています。
死亡する割合は、先進国であっても1000人に1人といわれています。
麻しんはどうやって予防するのですか?
麻しんは、感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみでは予防はできません。
予防接種によって免疫を獲得することが有効な予防法です。
麻しんの患者さんに接触した場合、72時間以内に麻しんワクチンの予防接種をすることも効果的です。
麻しんの流行はどのような状況ですか?
麻しんは、毎年春から初夏にかけて流行がみられます。
患者発生の中心は0歳から1歳となった一方で、20歳以上の成人例の割合も増加しています。
平成28年9月に、大阪と千葉で麻しんが流行しました。原因として考えられるのは、アジアの国々で流行している麻しんが
日本国内に輸入されてしまったことです。また、MRワクチン接種回数が関係しています。
MRワクチンは平成18年から2回接種(1歳児と小学校入学前の幼児)、
平成20年から5年間に限って、1回接種だった中学1年生と高校3年生に接種しました。
平成2年4月1日以前に生まれた方は、1回のみしか接種していない可能性が高いことが関与していると考えられます。
麻しんの流行状況等に関する情報は、下記の国立感染症研究所感染症情報センターのホームページで確認することが
できます。
予防接種はどれくらいの効果があるのですか?
予防接種で95%以上の人が免疫を獲得することができます。
また、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫がつかなかった5%未満の人に免疫をつけることができます。
平成18年から1歳児と小学校入学前の幼児の2回接種制度が始まりました。
免疫があるかどうかについては、抗体検査(血液検査)で調べることができます。
過去に麻しんに罹ったことがあるのですが、予防接種を受けるべきでしょうか?
今まで麻しんに罹ったことが確実である場合は、免疫を持っていると考えられることから、
予防接種を受ける必要はありません。
しかし、麻しんかどうか明らかでない場合は、かかりつけの医師にご相談ください。
たとえ罹ったことがある人が予防接種をしても副反応は増強しません。
予防接種を受けた方がよいのはどのような人ですか?
1歳児、小学校入学前1年間の幼児の方は、定期接種の対象です。
定期接種の時期にない方で、「麻しんに罹ったことがなく、予防接種を1回も受けたことがない方」は、
かかりつけ医師にご相談ください。
平成2年4月1日以前に生まれた方で、医療従事者や学校関係者・保育福祉関係者など、麻しんに罹るリスクが高い方や
麻しんに罹ることで周りへの影響が大きい場合、流行国に渡航するような場合は、2回目の予防接種について
かかりつけ医にご相談ください。
麻しんの予防接種を受けるのに、単独の麻しんワクチンの替わりにMRワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)を接種しても健康への影響に問題はありませんか?
麻しんの予防対策としては、MRワクチンは単独ワクチンと同様の効果が期待されます。
麻しんワクチンの替わりにMRワクチンを接種しても、健康への影響に問題はありません。
ただし、MRワクチンは生ワクチンですので、妊娠している女性は接種を受けることができません。
また、妊娠していない場合であっても、接種2か月程度の避妊が必要です。おなかの赤ちゃんへの影響を
避けるためです。
また、麻しんの単独ワクチン、風しんの単独ワクチンの接種に当たっても、妊娠している方は接種を受けることは
できません。接種後2か月程度、妊娠を避けるなど同様の注意が必要です。
お問い合わせ
安堵町役場健康福祉推進室[福祉保健センター]
電話: 0743-57-1590
ファックス: 0743-57-1592
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